<経緯>
昨年2019年6月より、レンタルボートの準備軽減(特に重量物運搬、老体には鉛の重量は厳しい)やボート軽量化を行う目的で、鉛バッテリーから「リチウムバッテリー エヴォテック社 SE-121000」を導入しました。(重さ10kgで鉛換算130Ah相当です。)
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昨年6月から今年の3月の約1年で【20回】レンタルボート(主に千葉ダム湖)で使用して、釣行記でバッテリーの残量やGPSマップで移動距離を記録して来ました。今後のレンタル回数は、今月3月にMyボート(サウザー395)購入でおそらく減ってしまうと思います。現在は2020/3/27に21回目となりましたが、切れの良い20回でまとめました。
なので、リチウムバッテリー20回データを取りまとめて、ご参考にしてもらいたいと考えています。 (リチウムバッテリーの販売目的ではありません)
<結果>
20回の釣行記録で計算できたリチウムバッテリー 容量100Ahは、
移動距離Maxは約30㎞、1Ah換算では平均390mでした。
電池切れを起こさない安全な移動距離は、SE-12100の場合は約30㎞以下と考えます。
*リチウムバッテリーを無理なく使用するには、以下のことに気を付ける。
・水が苦手なので防水のケースに入れて保管する。
・Maxスピード100%は使わずスピードを抑え、スピードは70%以下で使用する。
・バッテリー容量20%以下になると急激に減り出す。残量を見て帰り分を計算する。
*データはあくまでも私個人の使用環境なので、ご参考程度にして下さい。
エヴォテック(EVOリー1号機)SE-12100 の使用記録
下記にリチウムバッテリーの使用記録を添付します。第1回は2019/6/23より使用を開始しています。安全な使い方や移動可能距離が分からず、第1回目にバッテリー切れで桟橋手前で動かなくなりました。
表で重要なポイントは、1Ahでの移動可能距離であり計算値で平均390m(最小値333m、最大値500m)となりました。
Table-1.リチウムバッテリー使用記録表
リチウムバッテリーの移動距離と使用時間をImage-1.にグラフ化しました。1回目使用は、エレキ100%での全開テストや何処まで移動できるか?など行ったため、移動距離が突出しています。1回目以降は、安全を考慮して桟橋に戻れるようになりました。
Image-1.リチウムバッテリー移動距離と時間
使用環境での気温・水温をImage-2.にグラフ化しました。今年は寒い日が少なくマイナス5℃ぐらいになる千葉のダム湖では珍しい暖冬傾向でした。
Image-2.リチウムバッテリー環境(気温と水温)
リチウムバッテリーの残量をImage-3.にグラフ化しました。途中よりリチウムバッテリーが2号機・3号機と増えていて2段になりました。
Image-3.リチウムバッテリー残量表示
最後にリチウムバッテリー1Ahの移動距離を計算しました。Image-4.は1Ahの移動距離を計算してグラフ化したものです。最小値が333mで最大値500mとなり、平均値は390mとなりました。エヴォテックSE-12100は100Ahなので約39㎞が移動可能な距離の計算値となります。
ゆっくりエレキで走行すると、計算上は約50㎞は移動できる事になりますが、風や波にも影響されるので、普通に釣りをしながらの実質の移動距離は、約30㎞程度と考察できます。
計算式は、
1Ahで移動できた距離=移動距離×1000/(100-バッテリー残容量)
Image-4.1Ah移動距離の計算値(m)
Photo.1 エヴォテック(EVOリー1号機)SE-12100充電中
Photo.2 中華リチウムバッテリー12V60Ah(中リー2号機)相当品充電中
Photo.3 リチウムバッテリー鉛バッテリーなど
Photo.4 鉛バッテリー用充電器2台
Photo.5 鉛バッテリーは計5台(M27MFとM31MF)あります。
*バッテリーは消耗品ですが、全部で約40万円相当です。 安いボートが買える値段に驚きます。あと10年は、リチウム電池の買い替え無く使えるように大切に使います。