★経緯:
ローランス魚探がElite-Tiシリーズと旧HDSシリーズ の2台体制になり、GPSマップは全国湖沼図AT5【32GB】と旧タイプの【8GB】の湖岸線の表示(ショアライン)を使っています。
これからボート購入で、利根川水系の長門川・将監川や根子名川・その他の支流に行く機会が増えると思いますが、詳しいショアラインがありません。また、千葉県のダム湖に行くと、全国版に登録されてない戸面原ダムや亀山ダムでも笹川・小櫃川の奥や支流のショアラインが無いことが気になると思います。
エレキでゆっくり走っている分には特に問題は無いが、エンジン船になるとスピードが上がるため、GPSマップで危険個所をポイント登録して置きたいと考えています。特に利根川には、急な浅瀬や岩盤、水中堤防などあってエンジンを壊してしまうと聞いています。利根川航行参考図は、利根川下流河川事務所のHPで水中堤防や危険エリアと等深線の記載された「利根川航行参考図・PDFファイル」が見れます。参照のこと。
そこで、以前に購入してあった『ReefMaster 2.0』以下:RMソフトとフリーソフトの『Google Earth Pro」以下:GEPソフトを使って自分で全国版湖沼図に無いショアラインを作成して見ることにしました。
★結果:
ちょっと長いブログになってしまいました。結果的には、
戸面原ダム、亀山ダムの笹川と小櫃川追加、長門川、将監川、根木名川 シュアラインをローランスElite-9TiとHDS7に表示することが出来ました。但し、HDS7ではGPSマップの一部で破損(白抜け)が出ています。国土地理院の湖沼図で等深線を入れた影響かも知れないが、HDS7のみの症状でElite-9Tiでは問題はありません。
*シュアライン作成を行うのであれば、<自己責任>でお願いします。
1. 準備したもの
1.1 Google Earth Pro(無料)インストール
フリーソフト(無料)をダウンロードしてインストールして下さい。スマホやPCアプリの追加なので、余り詳しい知識は要らないと思います。
Google Earth プロのインストールとアンインストール - Google Earth ヘルプ
GEPソフトは難しい操作はありませんが、慣れないと時間が掛かります。日ごろドロー系のAdobe illustrator(イラストレーター)など使用していれば、エレキで簡単に一日一周できる小規模のダム「戸面原ダム」なら作業時間は約30分(自分はイラストレーター経験あり)でした。
少し余談ですが、Adobe PhotoshopやAdobe PremiereもElements版でプログの写真やYouTube動画編集に使っています。
1.2 ReefMaster 2.0は 2度目
2019年8月に購入して試しに使ったので2度目の作業になります。
前回は亀山ダムでのエレキ操作で魚探掛けログを取り、亀山ダム要所の等深線作成テストでした。その際のブログに購入先など記載しているので、知りたい方は下記リンク先で購入先など見て下さい。
亀山ダムでReefMaster 2.0を試した - isybussバス釣り日記 リタイア計画中
2. 戸面原ダム(中規模ダム)
2.1 GEPソフトで戸面原ダムのショアライン作成
ソフトの詳しい操作方法は色々なブログで解説されているので、詳しい操作方法・手順は記載しません。
下記「Image-1」の画面のような地球儀から地図上の戸面原ダムのショアラインをなぞって作成して行きます。
まずは、⊕追加でショアラインの必要な場所フォルダを作成します。続いてポリゴンでショアラインをなぞる準備の画面になる。
Image-1.GEPソフト起動時と場所フォルダの設定
ポリゴンの追加かプロパティ画面で、スタイル、色のみ設定して行いました。
色は直線設定は、青色で1.0ドット100%、範囲設定は水色で透明度50%にしてなぞり易くして行います。(後でRMソフトで色は変えられます。)
赤点は面倒でもなるべく詳細になぞってダム湖を作成した方が良いです。
画面操作は「左上の2段目」の丸に書いてある矢印で上下左右に移動させます。
たまに「左上の1段目」の丸を触ると3次元になってしまい、なぞり難くいなってしまうので、3Dを触ってしまったらノースNマークをクリックすると、元の2次元で北上・ノーストップ戻して下さい。
Image-2.戸面原ダムの【ポリゴン・水色50%】でショアラインをなぞり赤点を作成
「大きい島」もダム湖のショアラインと同じようになぞっていきますが、分かり易くするためにスタイル、色を茶色、透明度50%にして作業しました。
橋が3箇所有りますが、同じように出っ張りをなぞっています。
緑点が1箇所ありますが、ドラッグして修正できます。右クリックで青点の左側を連続削除できます。
マウス操作は色々慣れる必要がありますが、ダム湖1箇所が出来るようになると、直ぐに慣れて行き面白いようにショアラインが出来て行きました。
Image-3.戸面原ダムの大きい島と橋【ポリゴン・茶色50%】なぞり赤点を作成
小さい島も大きい島と同様なマウス操作で、一瞬で作成出来ました。
Image-4.戸面原ダムの小さい島【ポリゴン・茶色50%】なぞり赤点を作成
最後にボートハウス桟橋をショアラインでは抜いて記載していたので、島と同じようにポリゴン編集でスタイル、色を選択し直線が黄色1.0、範囲がレモン色・透明度50%でなぞって行きました。
桟橋作成のはじめにフォルダ追加を行い、フォルダ名称は「sanmashi」としました。
Image-5.戸面原ダムの桟橋【フォルダ】の追加
ポリゴン編集でスタイル、色を選択し直線が黄色1.0、範囲がレモン色・透明度50%です。
Image-6.戸面原ダムの桟橋【ポリゴン・プロパティ】の追加
なぞっている途中ですが、塗り潰しエリアは内側が色が付いてしますため、マウス操作が難しくなったりしますが、慣れる必要があります。
Image-7.戸面原ダムの桟橋【ポリゴン・黄色50%】なぞり赤点を作成中
GEPソフトによる操作は、ここまでで終わりました。
「名前を付けて場所を保存」でKmzファイルを作成します。後ほどRMソフトからインポートさせるためです。
Image-8.戸面原ダムの出来上がり、名前を付けて保存【kmzファイル】
2.2RMソフトで場所データ(kzmファイル)の取り込み
ここからは、RMソフトの操作内容になりますが、特段難しい操作はありません。GEPソフトがショアライン作成の「80%ウエイト」を占めているので、GEPソフトで場所を綺麗に作成して下さい。
下記「Image-8」がRMソフトを立ち上げた画面になります。
左側の中段より少し上の、マッププロジェクトを四角い⊕追加ボタンを押して名称を追加することが必要です。今回は薄く塗られたように「todurappara」としています。
Image-9.戸面原ダム(仮名:todurappara)のマッププロジェクト追加
世界地図の上に「todurappara」シートが出来上がりました。
続いて、先ほどGEPソフトで名前保存したKmzファイルをインポートさせる作業になりますが、画面右側の端にLayersがあるので選択します。保存したKmzファイルを選択してインポートさせることが出来ます。
Image-10.Kmzファイルのインポート
インポートさせると場所データが戸面原ダムに自動的に移動します。
引き続いて、インポート画面のLayersでColourSchemeの色配色が「RGB」になった状態でインポートされているので、色配色を「AT5」に設定し直します。
ダム湖のFill塗りつぶし色は「フィル水色・ライン青色」、大きい島と小さい島は「茶色」、桟橋は「シルバー灰色と黒色」に設定する。
LineラインのWidth太さは好みで「1ライン」にした。GEPソフトで作成したポリゴンの色設定がもう一度設定し直すことになります。
Image-11.インポートしたマップデータの色設定
下記の「Image-12」桟橋はインポート直ぐは色配色:RGBで薄いレモン色でラインが黄色のままです。
Image-12.マップデータの色設定
これでやっとRMソフトの最後の処理でローランスSDカードへショアライン(AT5)の書き込みになります。
RMソフトの左上にフロッピーディスクマークがありますが、下記「Image-13」の画面が出てExport Map Projeⅽtを行います。更に左下のフロッピーディスクマークをクリックすると、SAFETY WARNING画面がでて「Accect」を選択して処理を進めます。
SDカードの保存先を選択する画面になり、PCのSDカードの場所を指定して下さい。AT5データを上書きします。
ここで、<問題発生①> Elite-9TiとHDS7でSDカードにAT5ファイルを転送してから表示させると、戸面原ダムのデータを入れた直後は画面表示が出て、亀山ダムのデータを上書きすると、戸面原ダムが消える症状がでました。
このトラブルに対応策として、Map Projectを同じ場所まとめにすることで、解消できました。もう少し詳しく書くと「関東エリア」と言うMap Projectフォルダを作り、同じエリア内に戸面原ダムや亀山ダム(笹川・小櫃川)、利根川水系の全てを入れて、SDカードに同時に転送しています。
Image-13.SDカードにAT5転送 設定
2.3 HDS7で戸面原ダムのマップ確認
下部の「Photo.-1」はHDS7の画面です。戸面原ダムのショアライン無い状態は、川の青色栓があるのみで、釣りのボートは陸上や山の上を走行しているように航行軌跡が描かれていました。
Photo-1.戸面原ダムのショアライン無し
全国湖沼図AT5【8GB】のSDカードに戸面原ダムのショアラインを入れています。しかし、島2箇所と桟橋は消えている状態でHDS7では上手くマップ上に描けませんでした。もう少し色々試して直したいです。
Photo-2.戸面原ダムのショアライン全体(島や桟橋が消えている)
2.4 Elite-9Tiで戸面原ダムのマップ確認
下部の「Photo-3.」は、全国湖沼図AT5【32GB】のSDカードに戸面原ダムのショアラインを入れています。こちらは、島2箇所と桟橋がちゃんとマップ上に描けています。予定通りのマップ完成図です。
Photo-3.戸面原ダムのショアライン全体
大きい島を少し大きく表示しました。
Photo-4.戸面原ダムのショアライン 島と桟橋 拡大
大きい島の橋が少し道路とズレていますが、GPSの誤差があるので許容範囲です。
Photo-5.戸面原ダムのショアライン 島の拡大
戸面原ダムのショアラインで西側の川筋を大きく表示しました。
Photo-6.戸面原ダムのショアライン 西部拡大
今度は戸面原ダムのショアラインで東部を拡大しました。実際に釣行でボートが行けるとこをはもう少し短いです。満水1m以上になれば行けるかも???
Photo-7.戸面原ダムのショアライン 東部拡大
3. 亀山ダムの笹川・小櫃川(千葉)
3.1 亀山湖ショアラインのデータ(kzmファイル)作成
下部の「Image-21」はGEPソフトで亀山ダムの笹川を小櫃川を同時に画面表示したものになります。書き方は戸面原ダムのショアラインと同じなので省略します。これぐらいのソフト作業だと20分ぐらいで出来上がりました。
Image-21.亀山ダムの笹川と小櫃川
亀山ダムの笹川方面でショアラインを拡大して表示しています。たまにどんどん裏に入っていくことがあるが、ボートのすれ違いが狭いので出来ませんが、満水時は行けると思います。
Image-22.亀山ダムの笹川
亀山ダムの小櫃川・折木沢上流は、ボートで行くとプールまでが限界ですが、沢沿いの遊歩道を登っていくともう少し先まで行くことが出来ます。砂淵や大淵は昔は通り抜けたのですが、今は浅くなっているのでボートでは行けません。
Image-23.亀山ダムの小櫃川(折木沢上流)
3.2RMソフトでデータ(kmzファイル)の取り込み
RMソフトの画面もGEPソフト同様に戸面原ダムのショアラインと同じなので省略しています。
下部の「Image-24」は笹川と小櫃川の上流部分をMap ProjectにインポートしてAT5で色調整までした状態です。
Image-24.亀山ダム 笹川・小櫃川 全体
戸面原ダムのショアラインと同じ手順でSDカードにAT5ファイルを上書きします。Map Projectフォルダを一緒に入れておくと一回の転送で終わります。
Image-25.SDカードにAT5転送 設定
3.3Elite-9Tiで亀山ダムのマップ確認
下部の「Photo-8」は笹川のショアラインが無い状態の写真になります。陸上の形がショアラインと同じような感じなので、これまでは、マップ表示を何となく使っていました。
Photo-8.亀山ダム 笹川上流 ショアライン無し
亀山ダムの笹川にショアラインを書き込みました。塗りつぶし水色もほぼ同じなので違和感は全くありません。
Photo-9.亀山ダム 笹川上流 ショアライン有り
こちらは小櫃川のショアラインを追加した写真になります。プールの先以降もあるように書いていますが、約1.5㎞はボートでは行けません。
Photo-10.亀山ダム 小櫃川・折木沢上流
4. 利根川水系の長門川・将監川・根木名川(千葉県北部)
4.1 利根川水系ショアラインのデータ(kmzファイル)
利根川には水中堤防があるので、当面はボート(サウザー395)でゆっくり走行確認して行きます。もちろん、ショアラインの応用でポリゴン処理により、シャローエリアを薄い茶色色で作成します。
取り敢えず、利根川下流河川事務所のHPで水中堤防や危険エリアと等深線の記載された「利根川航行参考図・PDFファイル」が見れます。
利根川下流域における船舶航行参考図について | 利根川下流河川事務所 | 国土交通省 関東地方整備局
下部の「Image-31」は利根川と長門川の水門になります。利根川に入って直ぐにシャローエリアがあるのでボート走行は注意が必要です。一度エレキ掛けして、ジェネシスマップで等深線を作成したいと考えています。
Image-31.利根川 長門川水門のシャローエリア
下部の「Image-32」は利根川と長門川と将監川の全体イメージになります。
Image-32.利根川水門から長門川・将監川合流付近
やっと利根川と根木名川の水門まで書いて来ました。根木名川は一度も釣りに行ったことが無いので、ボートで何処までいけるのか不安があります。はじめは相当ゆっくりにエンジンで走行したいと思います。
Image-33.利根川水門から根木名川合流
根木名川は真っすぐな川で途中に支流が分かれます。根木名川を遡って成田市内まで行けると良いが、最後は成田山の下でドブ川になっていると思います。
Image-34.利根川水門から根木名川 全体
戸面原ダムのショアラインと同じ手順でSDカードにAT5ファイルを上書きします。Map Projectフォルダを一緒に入れておくと一回の転送で終わります。
Image-35.SDカードにAT5転送 設定
4.2 利根川水門 長門川・将監川のマップ確認
下部の「Photo-11.」は印旛沼から利根川へショアラインが無い状態です。将監川はたまにボートをレンタルして釣りをしているので、マップにマーカーを入れています。
Photo-11. 利根川水系 長門川・将監川 シュアライン無し
下部の写真は、北部印旛沼・甚平沼の等深線を入れたマップです。中央水路や橋の下など一部深い場所があるが、ほとんどシャローな沼になります。
Photo-12. 利根川水系 印旛沼北部
利根川と長門川と将監川と根木名川にショアラインを入れた状態です。これぐらいで十分と思いますが、ボートを走らせて修正を入れていきたいと思います。
Photo-13. 利根川水系 印旛沼北部・長門川・将監川・根木名川
利根川と長門川合流・将監川への水路をマップに入れた状態で少し拡大しました。
Photo-14. 利根川水門 長門川・将監川
利根川への合流は一部川の状態になったままでした。シャローエリアの色が目立ち過ぎているような❓
Photo-15. 利根川水門 長門川
長門川から印旛沼への水門付近の拡大になります。印旛沼側は等深線が入っているがショアラインがありません。
Photo-16. 長門川と印旛水系 北部の甚平沼水門
将監川の水路を長門川マリーナの北総マリン付近になります。何度か将監川からボートで行ったことはありますが、釣れた記憶はありません。
Photo-17. 将監川水路 長門川マリーナ付近
将監川のショアライン全体図になります。狭いのでエンジンで行くとゆっくり走行が必要です。ローボートやフローターなどがいます。
Photo-18. 将監川は年に1・2度通っています。やっとマップが出来た。
4.3 利根川水門 根木名川のマップ確認
Elite-9Tiで根木名川もマップを確認しました。ほとんど真っすぐなので釣りになるか不安です。
Photo-19. 利根川水門 根木名川
続いてHDS7でも取り敢えずショアラインは使えました。
Photo-20. 利根川水門 根木名川
5. 霞ヶ浦と北浦の湖沼図で等深線
5.1霞ヶ浦と北浦 詳細な等深線の追加
ローランス魚探の最新の全国湖沼図AT5【32GB】には大きい場所で、霞ヶ浦や北浦には等深線が入っています。しかしながら少し等深線の情報が少ないために、国土地理院で一部のダウンロードが出来ます。
霞ヶ浦の平成30年作成と北浦・外浪逆浦の平成30年作成をローランス魚探Elite-9Tiに入れて見たが、そのまま黒いラインで入れているので見辛い感じになっています。RMソフトでは色を変えたり、線の太さやフォントの大きさを変えて「自分の見易いように加工」が出来ますので、また時間が有ったらブログに書いて行きます。
最新に近いElite-9Tiは直ぐに出来たが、旧モデルのHDS7は問題が発生しています。
Photo.-21.水郷エリア 霞ヶ浦・北浦・外浪逆浦
Photo-22.北浦 国道51号線橋脚付近